マヨヒガへの道

東方関係、主に霖之助と少女達のお話。時々旅行記。

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近代日本における塩の生産と流通について。

タイトルはかなり適当です。そんな大した中身ではありません。

幻想郷における塩の調達方法については先人達による様々な論がありますが、近代以前の塩の生産と流通はどうなっているのか?と気になったのでつらつらと書き連ねてみたものです。





 塩といえばやはり海という人が大多数でしょう。
 もし岩塩という輩が居たらそいつはきっとひねくれ者に違いないでしょう。
 もし福島の熱塩温泉や長野の大塩温泉の名前を挙げる方がおられたら、そういうのにとても詳しい方です。是非ともお話を聞いてみてください。

 さて、海水からの製塩方法についてはWiki等が詳しいのでここでは割愛させて頂きます。
 要約すれば塩田等で濃度を高めた海水を煮詰めて塩を手に入れるのですが、ここで燃料となる薪が大量に必要となります。
 海沿いの木を切って燃料にしても良いのですが、山深くに住む人々はそうもいきません。
 というのも、海沿いの里山は海の民のものであり、山の民はその恩恵に預かることができません。
 なので彼らは山で木を伐り、川に丸太を投げ込み、そしてそのまま丸太と一緒に海へと出て製塩を行っていました。
 しかしこれが大変面倒くs……効率が悪い。

 ならば予め海の民と契約を結び、木(通称:塩木)を供給する代わりに塩を作ってもらう人々が現れ始めます。
 海の民にとっても、豊かとは言い難い里山の木を切ること無く、安定した質の薪が手に入るという利点もある。
 しかし時代が下るにつれて、瀬戸内産の安い塩が大量に入ってきた為に浜での製塩をやめてしまいました。
 しかし、それでも薪は燃料として重宝されたために、浜まで流した、あるいは途中の街で丸太を薪として街で売り、その金で瀬戸内産の塩を買っていくという風に変化していきました
 この様な例は東日本によくみられます。

 もう一つの事例も紹介しましょう。
 中国地方では塩を手に入れる為に、薪では無く灰を売るのです。
 その灰が何に使われるかと言えば、水に晒して灰汁として洗剤あるいは漂白剤として染め物屋に重宝されました。
 ならばかまどの中の灰を売ればいいじゃないかと思われるでしょうが、実はそれ専用の物でなければ商品価値が無く、それなりに手間もかかります。
 炭や薪などは重さの割に価格も安い、しかし灰ならば特に高値は付かなくとも軽い為ので容易に金、ひいては塩に代えることが出来たのです。

 そして買う塩も質の良いものでは無く、悪い塩を手に入れる事が多々あった様です。
 どうしてわざわざ悪い塩を、と思われる方も多いと思いますが、実は悪い塩に多く含まれるニガリ。これが大変重要なのです。

 ニガリと聞いてピンとこられた方も多いと思われます。
 大豆のタンパク質を凝固させる役割を持つニガリ。
 これがなければ、日本の食卓に欠かせない豆腐を作ることが出来なくなります。
 質の良い塩とニガリを別々に買うのでは無く、質の悪い塩を買って一手間加え、ニガリと塩を得る。
 昔ながらの生活の知恵というものでしょうか。



 塩を手に入れる手段は前述の通りですが、今度は塩を運搬する方法について筆を執らせて頂きたいと思います。
 特に信州地方の塩の流れは実に興味深いものがあります。
 普通、陸揚げされた荷というのはそのまま真っ直ぐ運んでいくのが道筋としては妥当です。
 しかし伊那を中心とした南信地方では太平洋側から陸揚げされた塩が北部から南下してきます。
 当然これにも理由があります。
 実は南から北上するルートというのは大変険しい道を越える事になり、多くの荷を運ぶのに適していません。
 当時の北上ルートに沿って国道が指定されているのですが、現在も二カ所の峠でトンネルを掘ることが出来ずに分断されています。

 さて、当然の事ながら運ばれるのは塩だけでは無く、各地で穫れた海産物も運ばれます。
 当然の事ながら、ナマモノは道中で痛んでしまうので塩漬けされた物が中心となります。
 その中にブリ起こしで有名な富山県産の越中ブリがあります。

 このブリは富山から神通川に沿って南へ下り、かの有名な野麦峠を越え、飛騨高山(現:岐阜県)の問屋に卸されます。
 そしてここで飛騨ブリと名前が変わり、信州各地へ運ばれていきました。

 正月の魚として無くてはならないと飛騨ブリ。
 しかし、信州の人たちはこのブリが飛騨で穫れたものと思っている人が数多く居たそうなのです。
 信州と大差ない山中である飛騨高山でブリが穫れる筈も無いのですが、これらのブリがすべて高山経由で運ばれた為に、勘違いするのも無理のない事です。



参考文献

宮本常一(1985)『塩の道』講談社学術文庫
宮本常一(2006)『山の道』八坂書房


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  1. 2012/10/17(水) 21:23:25|
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まとめ【近代日本における塩の】

タイトルはかなり適当です。そんな大した中身ではありません。幻想郷における塩の調達方法については先人
  1. 2012/11/13(火) 14:57:38 |
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